中野区議会が、消費税インボイス制度の実施「延期」の意見書を採択

(2023年)6月上旬に、消費税インボイス制度実施「中止」を求める意見書を採択するよう中野区議会に陳情書を提出しました。

 

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陳情書を提出後、中野民商三役を中心に各党・各会派に要請のため懇談を重ねてきました。

そして、6月28日の区民委員会では陳情が賛成多数で採択されました。

 

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本会議では反対多数で不採択に

しかし、7月7日に開催された本会議では反対多数で不採択となりました。

反対したのは自民党公明党都民ファーストの会と何人かの無所属議員です。

自民党は、懇談に応じていただいていただけに残念です。

公明党都民ファーストの会の反対はある程度予想がつきましたが。

インボイス導入「延期」の意見書は採択されました

でも、区議会にはインボイス導入「延期」の陳情書も提出されておりまして、この陳情については意見書を賛成多数で採択する、という結果に。

中野区議会では「中止」には躊躇するけれども、インボイス制度については問題点が多く早急(今年10月)に導入すべきでないと考える議員さんたちが多かったということですね。

私たちとしては、「中止」が不採択になったのは残念だけれども、「延期」の意見書が採択された意義はとても大きいと考えます。

肝心の意見書には私たちが主張していた内容が盛り込まれており、納得できるものに仕上がっているなあ、と思います。

ただ、実際問題として「延期」することになっても、インボイス制度の根本的な問題点は解消されるわけでもなく、いつまで「延期」するのかという点も明確になっていません。

無期限「延期」ならいいですけど。

戦略的に考えさせられることが多かった

私としては陳情書を提出する際「中止」か「延期」か迷いました。

ただ、役員さんの多くが「業者の思いとしては中止だよね」と。

で、「中止」の方向で陳情書の起案に取り掛かったわけです。

ですが、戦略的には「延期」の方が良かったのかなと今は思っています。

結果論ですが。

でも、より多くの議員さんが賛同できる内容にするには「延期」の方がベターだった。

踏み絵的な陳情ではダメだということですかね。

まあ、今回の経験は今後に活かすとして、学ぶべき点も多かったと思います。

おわりに

何はともあれ、インボイスの問題点を中野区議会として政府に提出することになったのは良かったです。

10月までと言わず、たとえインボイス制度が実施されたとしても制度の問題点を訴え続けることが大事です。

実施されれば、そのための実務的な対応が必要になってくるわけですが。