消費税インボイス制度の相談・問い合わせが増えています
岸田政権が2023年10月1日から強行実施しようとしている消費税インボイス制度。
その額は政府の資産によると2,600億円。でも、ある税理士さんは「1兆円の増税だ」と試算しています。
これまで免税事業者だった方がインボイス登録を行うと消費税の課税業者になるからです。
政府が、消費税インボイス制度を導入する目的は、将来的に(もっと複雑にする)複数税率を定着させること、消費税の増税の布石を打つことです。
年間売上400万円の人が納める消費税額は、約10万8,900円(建設業・製造業)にもなります。
所得税が0円だとしても消費税は納めなくてはならず、過酷な税金です。
また、実務負担も激増します。
なぜなら、インボイス(適格請求書)の番号を記載したり、8%と10%の区分けをしたりしなければならず、(制度に見合った)厳格な実務が要求されるからです。
会員や事業者の方からは、
「そもそもインボイスって何?」から「自分は登録しないといけないのか」などなど、さまざまな相談・質問が寄せられるようになってきました。
中には、親会社から「登録事業者になって」と言われ渋々、登録する人もいます。
その人には、おおよその年間の消費税額を示しながら、「本当に登録してもいいのですか?」と説明して納得の上で登録申請をしてもらっています。
私たち民商は、免税事業者に過酷な消費税負担や実務負担を強いる消費税インボイス制度に反対してきました。
昨日(9月25日)には、50万人分を超える署名が国会に届けられ、反対の声は一層広がっています。
たとえ、消費税インボイス制度が実施されたとしても、その廃止を求める声を上げ続けるでしょう。
そして、早期にインボイス制度を廃止することができるように頑張ります。
もし、インボイス制度でわからないことや困っていることがあれば民商に相談してください。
ともに最善の策を考えましょう。
毎月24日は消費税廃止各界連絡会の宣伝行動日
毎月24日は消費税廃止各界連絡会の宣伝行動日です。
24日が土・日曜日に当たる時は、前後しますが基本的に24日です。
今日は8月24日(木)ですから、定例の宣伝行動日です。
場所はJR中野駅北口です。
ただ、今日は中野共立病院の「なんでも相談会」が開催されるので、ちょっと場所が変更になります。
北口改札を出て、ブロードウェイに向かって少し進むとエスカレーターがあります。
そのエスカレーターを登った先が宣伝行動の場所になります。
今日は全国的に「インボイス反対、消費税減税」を訴えようと取り組まれます。
お時間がある人は18時から18時30分頃まで宣伝行動を行っていますので、お立ち寄りください。
ポケットティッシュを配り、署名のお願いもします。
よろしくお願いします。
怒涛の活動期間を経て夏休みへ
今年に入ってから、1月〜3月下旬までは確定申告期で税金学習などに取り組んできました。
4月以降はインボイス制度導入中止と消費税減税の運動に注力して、中野区議会に「インボイス制度導入中止」を求める陳情書を提出しました。
残念ながら、陳情は本会議で否決されましたが、他団体が提出した「延期を求める」陳情は採択されました。
東京23区内で意見書が採択されたのは、杉並、渋谷、中野と3つです。
署名を集めたり宣伝行動を行うなどして、世論に訴えてきました。
中野区議会終了後には中野民商の定期総会(76回目)があり、私が新事務局長に選出されました。
で、先日、第1回目の三役会が無事?終えることができました。
夏から秋にかけては、インボイス導入延期(中止)を求める運動が佳境に入りますし、同時に消費税減税の運動も盛り上げなくてはいけません。
このまま突っ走ると、気がつけば年末ということになりそうです。
ですが、1日1日を大切にして、健康にも留意しながら進めていきたいと思います。
明日(11日)から17日(木)まで夏休みです。
勉強もしながら身体を休めて秋からの運動に備えたいと思います。
中野区議会が、消費税インボイス制度の実施「延期」の意見書を採択
(2023年)6月上旬に、消費税インボイス制度実施「中止」を求める意見書を採択するよう中野区議会に陳情書を提出しました。
陳情書を提出後、中野民商三役を中心に各党・各会派に要請のため懇談を重ねてきました。
そして、6月28日の区民委員会では陳情が賛成多数で採択されました。
本会議では反対多数で不採択に
しかし、7月7日に開催された本会議では反対多数で不採択となりました。
反対したのは自民党、公明党、都民ファーストの会と何人かの無所属議員です。
自民党は、懇談に応じていただいていただけに残念です。
公明党と都民ファーストの会の反対はある程度予想がつきましたが。
インボイス導入「延期」の意見書は採択されました
でも、区議会にはインボイス導入「延期」の陳情書も提出されておりまして、この陳情については意見書を賛成多数で採択する、という結果に。
中野区議会では「中止」には躊躇するけれども、インボイス制度については問題点が多く早急(今年10月)に導入すべきでないと考える議員さんたちが多かったということですね。
私たちとしては、「中止」が不採択になったのは残念だけれども、「延期」の意見書が採択された意義はとても大きいと考えます。
肝心の意見書には私たちが主張していた内容が盛り込まれており、納得できるものに仕上がっているなあ、と思います。
ただ、実際問題として「延期」することになっても、インボイス制度の根本的な問題点は解消されるわけでもなく、いつまで「延期」するのかという点も明確になっていません。
無期限「延期」ならいいですけど。
戦略的に考えさせられることが多かった
私としては陳情書を提出する際「中止」か「延期」か迷いました。
ただ、役員さんの多くが「業者の思いとしては中止だよね」と。
で、「中止」の方向で陳情書の起案に取り掛かったわけです。
ですが、戦略的には「延期」の方が良かったのかなと今は思っています。
結果論ですが。
でも、より多くの議員さんが賛同できる内容にするには「延期」の方がベターだった。
踏み絵的な陳情ではダメだということですかね。
まあ、今回の経験は今後に活かすとして、学ぶべき点も多かったと思います。
おわりに
何はともあれ、インボイスの問題点を中野区議会として政府に提出することになったのは良かったです。
10月までと言わず、たとえインボイス制度が実施されたとしても制度の問題点を訴え続けることが大事です。
実施されれば、そのための実務的な対応が必要になってくるわけですが。